脳梗塞発症後にリハビリが必要な理由

脳梗塞発症後にリハビリが必要な理由

治療ガイドラインが15年前に改訂されて、脳梗塞発症後のリハビリが推奨されるようになりました。
リハビリを行うことで、脳梗塞による死亡の危険性を下げることが明らかになってきたのです。
発症後の時期を3つに分けて進めることが提唱されており、発症から2週間程度の急性期と3ヶ月から6ヶ月までの回復期、自宅や施設に戻ってから行う維持期あるいは生活期に分けられています。
急性期であれば、発症から48時間以内に開始することが謳われており、身体機能の低下防止が目的となります。
寝たきりの期間が長くなればなるほど、筋肉が萎縮したり関節が固まって動きが悪くなり、骨も弱ってきます。
体力の低下が認知機能の低下にもつながり、負の連鎖が生じてしまいます。
これを予防するために、定期的なストレッチや車椅子の乗り移りといった訓練が行われます。
さらに着替えや入浴といった日常動作を可能とするためのADL訓練も重要な要素とされています。

脳梗塞のリハビリは回復をするうえでかかせない

健康で定期的に健康診断に行ったり、運動をしたり食事にいろいろと気を付けている方でも突然脳梗塞で倒れてしまうということがあります。
倒れてしまった時にはすぐに救急車を呼び必要な医療処置を行うことが重要です。
ほとんどの場合は種々をする必要がありますが、脳梗塞になったなら絶望的ということはありません。
手術が終わったなら、少しでも脳梗塞の後遺症を減らし日常の生活を送ることが出来き回復するために、リハビリを行うことはとても大切なことです。
リハビリを行わないなら、手足はますます不自由になってしまいますし、脳の機能も低下しています。
そうなると精神的にも参ってしまいかねません。
医療機関等を活用して行うこともできますし、日常生活なかや自宅で、危なくない範囲で階段の上り下りの練習を行ったり、動かないほうの手で物をつかむといった訓練をすることでもしかすると「不可能」と思えるようなことが出来るようになるかもしれません。